クトゥルフ神話TRPG「向日葵の如き君なりき」前日譚小話「市巡り」





荻ノ宮 静流子:ご機嫌麗しゅう
KP:BGM:東京ブギウギ
KP:はい、みなさん御機嫌よう
KP:本日はクトゥルフ神話TRPG「向日葵の如き君なりき」前日譚小話、「市巡り」にご参加いただき、誠にありがとうございます。
KP:今回はキャラロールの練習、判定確認、そしてKPの時間稼ぎのための短編となっております。
KP:宇宙的怪異の存在しない、探索者達の日常を描く回になるかと思いますが、
KP:皆々様、どうか暫しのお付き合いを。
山本 弓子:はーい
荻ノ宮 静流子:ええ、よろしくお願い致しますわね
桐山 和彦:よろしく頼みます
KP:では開始前に、皆さん少し自己紹介でもお願いいたしましょうか。

(暫し沈黙)

KP:・・・我こそは、という方はいないようですし、先に今回の舞台についてちょっとだけ触れておきましょう。
KP:今回の話は1947年12月、本編の1ヶ月前を想定しています。
KP:皆が忙しく走り回る様子から、師走などと呼ばれるようになったと言いますが、
KP:この時代にも例に漏れず、年末の準備で人々は大忙しです。
KP:皆さんの勤め先である工藤探偵事務所や、大衆食堂「向日葵」も年末準備で色々と忙しい時期
KP:そんな年末の1日を切り取ってみよう、というのが今回のお話になります。
KP:ちょうどこの頃、正月用の酒の特別配給の中止が決まり、代わって「特価酒」が自由販売されましたが、
KP:「特価酒」はビール大びん一本が100円と非常に高価で、庶民が手を出すのは難しかったと聞きます。
KP:一方ヤミ市ではビール大びんが10円前後だったという記述もあったり。
KP:まあ、本当に純正のビールだったのかはほとほと怪しいものですが、ね。
KP:さて、そんなお話をしている間に、準備が整ったようですね。
山本 弓子:準備できたよー
KP:ではまずは山本弓子さんから自己紹介をしていただきましょうか。


山本 弓子:「私の名前は山本弓子。職業は探偵助手をしています」
山本 弓子:「ま、私が勝手に助手を名乗っているだけなんだけどね」
山本 弓子:「見よう見まねで色々やってるうちに目星や聞き耳とかいった技能が鍛えられたわ」
山本 弓子:「工藤先生には田舎から出てきて困ってた所を助けてもらってそれ以来お世話になりっぱなしなの」
山本 弓子:「今年15歳になって先生と結婚できる!って思ったら何か法改正とかなんとか言われて先生に逃げられてしまったわ・・・」
山本 弓子:「16歳になったら絶対に結婚してもらうんだから!絶対よ!」
山本 弓子:「自己紹介はこんな所かな、今日もがんばるぞー!」
KP:なるほど、ありがとうございます。
KP:探偵事務所の押しかけ助手、ロマンですねえ。
工藤 一:ちなみに工藤探偵はこんなかんじの人になりました


山本 弓子:ひゅー


荻ノ宮 静流子:あたくしは荻ノ宮家の長女、荻ノ宮 静流子(おぎのみや しずるこ)と申します。
荻ノ宮 静流子:まあ、ご存じない方はいらっしゃらないかと思いますが。
荻ノ宮 静流子:幼き頃より一流の教育を受け、帝王学を学んで参りました・・・大学では心理学を専攻しておりましたわ。
荻ノ宮 静流子:これらは交渉などに生かせることでしょう。この時代では珍しいことなのですよ?
荻ノ宮 静流子:女であるあたくしが大学まで出られたのも、栄えある荻ノ宮の持つ揺ぎ無き華の名のおかげ。
荻ノ宮 静流子:そう、荻ノ宮家は歴史ある華族・・・ッ
荻ノ宮 静流子:だったのですが、日本がクソったれ米軍に負けてからというもの、法の下に守られてきた華族の絶対的権力が失われ、
荻ノ宮 静流子:跡継ぎ争いで荒れていた荻ノ宮家は分裂。口に出すのも恐ろしい事件が起こり、一族は崩壊・・・
荻ノ宮 静流子:あたくしは住む場所を失い、頼れる主人も数年前に亡くなっていることから、上京して自ら稼ぐ他ありませんでした。
荻ノ宮 静流子:そしてあたくしは工藤探偵事務所の下にある大衆食堂「向日葵」で、庶民に混ざり配膳女のような仕事を・・・
荻ノ宮 静流子:以上がこれまでのあたくしの人生です。どん底に落ちたのなら、あとはのし上がるだけですわッ!!!
KP:ありがとうございます。潰れても這い上がる、気迫のある華族、という感じですね。
KP:なお、この1947年3月13日に華族世襲財産法廃止が公布され、華族というものは名実ともに消滅してしまいました。
荻ノ宮 静流子:おのれぇえええええええ!!!クソったれ米兵ーーーーーッ!!!
KP:静流子さんの態度は極端ですが、この頃の米兵への感情は結構複雑なものがあったでしょうねえ。
KP:何せ、まだ戦地から帰っていない人も大勢いるわけですし。
荻ノ宮 静流子:静流子わかんない
荻ノ宮 静流子:ちなみに年は34です。まだまだ若い小娘には負けませんわ。
KP:なるほど。
KP:ちなみに静流子さんの働く大衆食堂「向日葵」の店主は居鳥あさひという女性です。
KP:彼女は山本さん達の事務所の大家さんでもありますね。


桐山 和彦:お初にお目にかかります、自分は桐山 和彦(とうやま かずひこ)というしがない雑用であります。
桐山 和彦:今まではこの国のために大国を迎え撃つ…ええ、はい。軍人でありました。自分は衛生兵でしたから、あまり前線へ赴くことは無かったのですが。
桐山 和彦:命からがら祖国の地を踏むことができたものの、世渡りも顔も不格好な自分は時代の流れ、復興の世に置いて行かれるままでありまして。
桐山 和彦:そこへ腕っぷしを買われ探偵の工藤新一氏の下で仕事を頂く形となりました。
KP:一(はじめ)!工藤一!!
桐山 和彦:おっと、一氏、でありましたな。失敬失敬
桐山 和彦:どうにもしっくりくるお名前でして…不思議なこともあるものです。
KP:ふ、不思議ですねえ・・・
桐山 和彦:傷を負い現役ほどの体力はありませんが力仕事などは任せていただければ。
桐山 和彦:そこそこに専門分野…医学の心得なども身に付けていると自負する身であります。
桐山 和彦:そこぐらいしか人に誇れるところがない…などともいいますが。
桐山 和彦:ちなみに180センチぐらいあるなかなかの大男なのだった
KP:でかぁい!
荻ノ宮 静流子:説明不要ッ
桐山 和彦:SIZ14、STR14ッ!
桐山 和彦:ガタイがいいぞ!
山本 弓子:つよい
荻ノ宮 静流子:そしてAPP6ゥ
荻ノ宮 静流子:ちなみにあたくしはAPP13です
桐山 和彦:DEXとAPPは死んでいるぞ!
山本 弓子:APPは私も13だよ
桐山 和彦:APP格差…
KP:戦場で足と顔を怪我したとかかもしれませんねえ。
桐山 和彦:やはり女性は華がありますな!
KP:数少ない男手ですし、事務所でも頼りにされてるのではないでしょうか。
山本 弓子:高いところの物を取るときすごい助かるんですよ!
桐山 和彦:適材適所ですな!はっはっは
桐山 和彦:聞き込みに行くとなぜか皆自分を避けていってしまうのでそのあたりはお任せです
KP:APP格差社会はツライですね・・・
KP:ちなみに、桐山さんの衛生兵時代の知り合いの、羽佐間 明という医者の先生が、この辺りで開業医をしているそうですよ。
KP:闇医者ではないです。
荻ノ宮 静流子:ハザマ・・・闇医者・・・ウッ頭ガッ
山本 弓子:どこかで聞いたような・・・
桐山 和彦:明殿は士官学校時代からお世話になっておりました・・・
荻ノ宮 静流子:ブラック・・・
桐山 和彦:髪がツートンカラーで・・・
KP:それ以上いけない
KP:さて、以上お三方が、今回の探索者の皆さんです。
KP:自己紹介もしていただきましたので、ここからはお話の方を進めさせていただこうと思います。
KP:皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。
荻ノ宮 静流子:どうぞよろしく。
桐山 和彦:よろしくお願いします。
山本 弓子:よろしくおねがいしまーす!



KP:BGM:東京ブギウギ
KP:特に意味もなくBGMを掛け直して、と。
山本 弓子:ブギウギしてきた
KP:舞台は探偵事務所の面々が、朝の工藤探偵事務所に出社・・・出所?してきたところから
KP:世間は師走ということもあり、年末準備で忙しそうに走り回る人が目に付きます。
KP:ご多分に漏れず、工藤探偵事務所も年末準備・・・具体的に言うと大掃除と正月祝いの準備で忙しい時期
桐山 和彦:「おはようございます。桐山和彦、ただいま着任であります!」
山本 弓子:「おはようございまーす!今日も一日がんばりましょー!」
KP:事務所にやってきた桐山さんと山本さんを、眉間にシワを寄せた工藤探偵が出迎えます。
工藤 一:「おう、おはよう。お前らは元気だねえ」
KP:荻ノ宮さんはちょっとお待ち下さいね。
山本 弓子:「あれー?工藤先生どうしたんです?渋いお顔をさらに渋くして」
荻ノ宮 静流子:あたくしを待たせるなんて大した度胸をお持ちですこと
桐山 和彦:「師走ですからね。年明けに向けて力も貯めるというものです」
工藤 一:「どうした、ってほどのことじゃねえんだけどな」
工藤 一:「何でも今年から正月祝いの酒が配給じゃなくなる、って話だったろ」
工藤 一:「んで、折角だから俺も件の特価酒とやらを試してやろうと思って見に行ってみたんだが…」
山本 弓子:「えーあのお高い奴ですかー?」
桐山 和彦:「自由販売といえば聞こえはいいですが・・・なかなか手の出る値段ではありませんでしたな」
工藤 一:「…知ってたか。ああ、まさか酒2本でうな重が食える値段するとは思わなんだ」
桐山 和彦:「しかし正月を祝うというのにお酒が無いというのは…」
山本 弓子:「うーんそれは寂しいですねぇ」
工藤 一:「ああ、大問題だ」
工藤 一:「おまけに、手持ち無沙汰で配給所に寄ってきたら、もち米も遅配してるときたもんだ」
山本 弓子:「えぇぇ・・・正月っぽいことできないじゃないですかー!」
KP:ご存知の通り、この頃の食品は配給制となっていましたが、
KP:交通機関の障害や、品の不足などで、配給の遅れる遅配や、配給がなくなる欠配は日常茶飯事だったそうです。
工藤 一:「ああ。折角の正月にそれじゃあんまりに寂しい。…で、だ」
桐山 和彦:「どこもかしこも配給不足。兵糧の低下は全体の指揮に関わりますな」
桐山 和彦:「ふむ。ここで工藤氏の灰色の頭脳が輝く、ということですな?」
工藤 一:「お、分かってるじゃねえか。つっても簡単なことだ」
工藤 一:「配給や自由販売で手に入らないなら、手に入るところで調達する」
工藤 一:「大陸でもよく使った手だ」
桐山 和彦:「そういった場所といいますと、アレですか」
山本 弓子:「つまり・・・?」
桐山 和彦:「ヤミ市。」
工藤 一:「そういうこった」
山本 弓子:「なーるほどー!じゃあ先生!一緒に行きましょ!」
工藤 一:「あー・・・。悪いんだが、俺はちぃっとこれから旧い知り合いに合わなきゃならん」
山本 弓子:「えーーーーー!そうやっていつもお出かけする時逃げるじゃないですかー!」
桐山 和彦:「先生はお仕事だそうだ。淑女ならば潔く諦めなさい」
山本 弓子:「ぐぬぬぬぬ」
工藤 一:「わりぃな。また機会があるときに、ってことで頼む」
山本 弓子:「絶対ですよ!」
工藤 一:「おう。俺が約束を破ったことがあるか?」
桐山 和彦:口をつぐんで下を向く
山本 弓子:「いっぱいあるじゃないですかーー!!」
工藤 一:「・・・・・・・・・ま、そういうわけなんで。金は渡すから、お前らで酒と餅を買ってきてくれ。な?」
工藤 一:「釣りで支那そばでも食ってきていいから、な?」
桐山 和彦:「まあまあまあ。そうですとも、先生から仕事を任されたと考えましょう弓子嬢!」
桐山 和彦:「この事務所の正月は貴女の双肩にかかっているのです!」
山本 弓子:「・・・今回は支那そばに免じて許してあげましょう!麺だけに!」
桐山 和彦:「自分もそれを手伝いつつ志那そばを啜りましょう!」
KP:十点
工藤 一:「はは、寛大な従業員を持って俺は果報者だな」
工藤 一:「んじゃ、よろしく頼んだ」
山本 弓子:「では、行きましょう桐山さん!麺は急げですよ!」
KP:そう言うと、工藤探偵はお二人に60円ほど渡して出かけていきます。
桐山 和彦:「麺も展開もノビてしまう前にですな!」
KP:おのれ上手いことを
KP:さて。では、お二人が支那そばへ思いを馳せつつ、事務所から出ていこうとしたところで、
KP:場面を1階の大衆食堂「向日葵」へ移しましょう。



KP:おまたせしました、荻ノ宮さんのパートですね。
荻ノ宮 静流子:ギブミーチョコレーーーーツ!!!!ギブミーチョコレーーーーーツ!!!
荻ノ宮 静流子:あ、あたくしの出番ですわね
荻ノ宮 静流子:待ちくたびれましたわ
KP:米兵嫌いじゃなかったんすか。
KP:こほん、おまたせしました。
荻ノ宮 静流子:鬼畜米兵の話しました!!!!??
荻ノ宮 静流子:ええ
KP:さて、大衆食堂「向日葵」は開店前の準備で大忙しです。
KP:その日に使う食材の仕込み、店内の清掃
KP:小さい店とはいえ、荻ノ宮さんと店長の居鳥あさひの二人でやっているのでそれなりに時間がかかるのでしょう。
荻ノ宮 静流子:あら、2人しかいないんですのね・・・それは責任重大ですわ
KP:ええ、そういう設定になりました。
KP:ちなみに、静流子さんは普段どんな感じでお仕事をしているイメージでしょう?
KP:お料理してたりするのか、それとも配膳とか専門でしょうか?
荻ノ宮 静流子:それはもちろん、荻ノ宮で培った帝王学を生かし、この食堂をミシュラン3星レストランにすべく指導を
荻ノ宮 静流子:あ、そういう意味ですの
荻ノ宮 静流子:まあ2人しかいないのならどちらも柔軟に対応するのではないかしら
荻ノ宮 静流子:これでも荻ノ宮の長女ですので、女子たるもの一通りの家事ができなくては。
KP:なるほど、教養のある方は違いますね。
KP:では店内の清掃もそこそこに、貴女とあさひが厨房で料理の仕込みをしていると
荻ノ宮 静流子:「あらえっさ!!!ちょいやっさ!!!はいやーーーーっ!!!!」ダンッダンッダンッ
荻ノ宮 静流子:「鬼畜米兵ーーーーッ!!!!これでもか!?これでもか!!!?なんとか言ってみろぉおおおお!!!!」バシィン!!!バシィン!!!
荻ノ宮 静流子:料理の仕込みの音です。
桐山 和彦:荻ノ宮夫人が来てから名物になっていそう
山本 弓子:下はいつもにぎやかね
KP:では貴女のそんな元気な仕込みの様子を横目に、あさひがころころとわらいます。


居鳥 あさひ:「___ふふ、荻ノ宮さんがいると、店内が賑やかで楽しいですね」
居鳥 あさひ:「私一人だとどうしても寂しくなってしまっていけないわ」
荻ノ宮 静流子:「鳥居さん・・・なにをおっしゃいますの。そんな心意気では、この食堂を東京中に知れ渡らせることなんてできませんわよ」
居鳥 あさひ:「ふふ、そうですね。荻ノ宮さんがこんなに親身に手伝って下するのだもの」
荻ノ宮 静流子:「それに、貴女にはあたくしの方が感謝してもしきれませんわ。路頭に迷うあたくしに住む場所と働く場所を与えてくださいましたわ」
荻ノ宮 静流子:「さあ、開店まで時間がありませんわ。さっさと仕込みを終わらせてしまいましょう」
荻ノ宮 静流子:「チェストーーーーーーーーーッ!!!」ドカーン!!
居鳥 あさひ:「ええ。赤いリンゴに 口びるよせて____」
居鳥 あさひ:「___あ」
KP:軽く歌いながら、仕事を再開したあさひが少し驚いたようにして作業を止めます。
荻ノ宮 静流子:「・・・いかがされましたか?」
KP:そうですね。折角ですし、荻ノ宮さんは【目星】をどうぞ。
荻ノ宮 静流子:1D100<=60 目星
Cthulhu : (1D100<=60) → 14 → 成功

KP:ふむ、成功ですね。
荻ノ宮 静流子:やりました。
KP:では、荻ノ宮さんはあさひが仕込みをしていた鍋のそこに、小さな穴が開いているのに気が付きます。
荻ノ宮 静流子:「まあ、鍋に穴が・・・」
KP:少し出汁も染み出しているようで、床が濡れていますね。
居鳥 あさひ:「困りましたね…予備のお鍋はあるけれど、この大きさのお鍋はこれしか無いわ」
居鳥 あさひ:「それに、材料も少し買い足さないと…荻ノ宮さん」
荻ノ宮 静流子:「・・・おっしゃりたいことはわかりました」
居鳥 あさひ:「ええ。申し訳ないのだけれど、買い出しをお願いしてよろしいかしら。私はお片づけと、残りの仕込みをやっておきますから」
荻ノ宮 静流子:「あたくしに、鍋を直せと言いたいのですね!?この鍋ッ!!こいつ!!鍋畜生ーーーーッ!!!」ガンッガンッガンッ(鍋を打ち付ける音)
荻ノ宮 静流子:「あ、なるほど」
荻ノ宮 静流子:「大きな鍋と食材を買ってくればよろしいのですね」
居鳥 あさひ:「ふふっ、荻ノ宮さんは面白い発想をなさるのね…あ、ええ。お金はお渡ししますから、お願いできますか?」
荻ノ宮 静流子:「この荻ノ宮静流子にお遣いを依頼するとは。鳥居さんもお目が高い」
荻ノ宮 静流子:「お任せくださいな!あたくし、荻ノ宮静流子がッ!!!必ずや買って参りましょう!!!」
居鳥 あさひ:「ええ、お願いしますね、。はい、お代です」
荻ノ宮 静流子:「確かに。開店前には必ず間に合わせますわ。安心してお待ちあそばせ」
KP:全幅の信頼を寄せた様子で、あさひは貴女に100円ほど手渡します。
荻ノ宮 静流子:それを持って扉へ向かいましょう。
荻ノ宮 静流子:「それでは行って参りますわ」
居鳥 あさひ:「はぁい、行ってらっしゃいませ」
KP:と、同時にニ階から支那そばに思いを馳せるニ人が降りてきますね。
KP:ということで、山本さんと桐山さんも登場して下さいな。
荻ノ宮 静流子:「御機嫌よう。お二人で仲良くお出かけかしら」
桐山 和彦:「お蕎麦お蕎麦…おっと荻ノ宮ご夫人」
山本 弓子:「あら、荻ノ宮さん!おはようございまーす」
桐山 和彦:「おはようございます、世は師走、今日の食堂も大入りでしょうなぁ」
荻ノ宮 静流子:「ええ、そうですわね。おかげさまで。探偵事務所のほうもお忙しそうで何よりですわぁ」(若干の嫌味を混ぜながら)
山本 弓子:「そうなんですよ!大忙しの中お餅やお酒が無いから買いに行くところなんですよ!」
桐山 和彦:「ははは…今日は急遽工藤探偵に急用が入ってしまいましてな!そんなこんなで二人でヤミ市へ」
荻ノ宮 静流子:「ほほ、なるほど。それは大仕事ですわねぇ・・・ヤミ市?」
山本 弓子:「特価酒なんて買えませんよ!無理無理かたつむり」
桐山 和彦:「この時世どこへ行っても物がなくてですなぁ。やはりこんな時はヤミ市です」
KP:ちなみにこの時期、非合法の商店、俗にいうヤミ市は人々の食料。生活事情を支えるものになっていました。
KP:逆に食料配給に問題がありすぎて、配給だけで過ごそうとした裁判官が餓死したなんて話もあったくらいです。
荻ノ宮 静流子:「あたくしには馴染みのないものですが、庶民の暮らしには欠かせないものだと聞いていますわ」
荻ノ宮 静流子:「そこには大きな鍋や食材も売っているかしら?」
桐山 和彦:「あそこには何でもありますからなぁ。法律的にはお偉方にはちょっと目をつぶって頂く形になりますな!」
山本 弓子:「うーん?あるんじゃないのかな?」
桐山 和彦:「金物も出回っているでしょうなぁ」
荻ノ宮 静流子:「荻ノ宮家の長女であるあたくしが、法に触れる市で物を買うなど・・・しかし、これも鳥居さんと向日葵のため」
荻ノ宮 静流子:「あたくしが向かうべきはそのヤミ市のようですわ。案内してくださる?」
桐山 和彦:「む、もしやご夫人も買い物へ?」
桐山 和彦:「ここであったのも何かの縁です、ではご一緒に向かいますかな!」
山本 弓子:「一緒に行く分はいいけど支那そばは渡せないからね!」
荻ノ宮 静流子:「ふん、そばなど。向日葵のお味噌汁に比べたら犬の餌よりも劣りますわ」
KP:ちなみにこの時期の東京のヤミ市だと、新宿辺りにあったマーケットが有名ですね。
KP:なお、支那そば__いわゆるラーメンは、この時期のヤミ市でさっと食べられるものとして普及したとか。
桐山 和彦:「まあまあまあ、確かにあさひさんのお味噌汁は絶品ではありますが」
桐山 和彦:そういえば探偵事務所はどの辺にあるのだろう
山本 弓子:「むむむ、それは否定できない」
桐山 和彦:ここから徒歩かな?電車かな?
KP:そうですねえ。特に決めていませんでしたが。
桐山 和彦:なんであれ向かいましょう!
山本 弓子:いけばわかるさ!
KP:この時期には鉄道の機能も普及してきていますし、電車や列車も見られるようになっています。
KP:折角ですし、皆さんは電車で向かったということにしましょう。
荻ノ宮 静流子:あたくしが徒歩や電車を使うなど、庶民じゃあるまいし・・・松田がいれば、車を回してくれたのに・・・松田・・・
桐山 和彦:あっ・・・
山本 弓子:あっ
KP:あっ
荻ノ宮 静流子:いざヤミ市へ
KP:えー、では
KP:電車に揺られること数刻、皆さんは最寄りの駅を降り、ヤミ市に辿り着きます。



KP:BGM:オ菓子好キ好キ


KP:ヤミ市__
KP:バラックが立ち並ぶ一角は、もともと空襲などで焼け落ち、空き地が広がっていた辺りに自然発生的に出来上がったものだそうです。
KP:ですが、この昭和22-23年には大きく発展し、
KP:既に市、と呼んで差し支えのない規模にまでなっています。
荻ノ宮 静流子:「朝だというのに、賑やかな場所ですわね。ちょっと!今あたくしの足を踏んだのはどなた!?覚悟はできていて!!?」
KP:店々には食料品のほか、日用雑貨や、煙草・酒などの嗜好品まで
KP:ありとあらゆる品が売られています。
桐山 和彦:「まあまあまあ。いつ来ても活気に溢れていますな。」
山本 弓子:「足くらい我慢しなよ、人がいっぱいだから仕方ないんだよ」
荻ノ宮 静流子:「まったく、これだから庶民の生活というのは嫌ですのよ。品のない。」
荻ノ宮 静流子:「こんなところ、早く用を済ませて帰るが吉ですわ。鍋、鍋っと・・・」
KP:さて、ヤミ市までやってきた皆さんですが、
KP:これだけ大規模で雑多な店の中から、目当ての品を探し出せるかどうか…
KP:【目星】または【聞き耳】で判定をどうぞ。
桐山 和彦:「郷に入っては郷に従えですよ。慣れてみれば意外と楽しいもんですよ」
荻ノ宮 静流子:ではあたくしは聞き耳で判定しましょう
荻ノ宮 静流子:1D100<=70 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=70) → 21 → 成功

桐山 和彦:自分も聞き耳です
山本 弓子:じゃあ目星にしようかな
桐山 和彦:1D100<=70 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=70) → 84 → 失敗

山本 弓子:1D100<=80 目星
Cthulhu : (1D100<=80) → 24 → 成功

山本 弓子:「あったよ!お酒が!」
桐山 和彦:さっぱどわかりませんな…
KP:ふむ、では荻ノ宮さんには「金物ー!、包丁ー!、お鍋ー!綺麗な品が揃ってるよー!」という声が聞こえます
荻ノ宮 静流子:ではそちらへ向かいましょう
KP:山本さんは「お酒、煙草、あります」の看板の文字が見えますね
KP:ほう、お一人で?
桐山 和彦:「ポイントカードはお餅ですか?…お餅ではない…?」
荻ノ宮 静流子:こんな人の中でははぐれてしまうかしら。でもあたくしはそんなこと気にするタイプじゃありませんの。
KP:なるほど
KP:山本さん達はどうします?
桐山 和彦:一応子供な弓子ちゃんをほおっては置けないので一緒に行動しますよ
山本 弓子:お酒の看板見つけたら多分そっちに桐山さんを引っ張っていくと思います
桐山 和彦:お酒の店に行く弓子ちゃんに手を引かれる形となります
KP:なるほど。ではまず荻ノ宮さんの方から描写しましょうか。
山本 弓子:「ほら!桐山さんあっちですよあっち!」
桐山 和彦:「とっとっと…もう見つけたのか、若いっていいなぁ」
荻ノ宮 静流子:人を掻き分けて金物屋の前へ
KP:荻ノ宮さんが金物屋らしきバラックに着くと、店主らしきはちまきを巻いた男がニヤリとしながら話しかけてきます。
店主:「おう、御婦人。金物が入り用ですかぃ?ウチのは良いものが揃ってますよ」
荻ノ宮 静流子:「大きな鍋を探しておりますの」
店主:「なるほどそれならちょうどいい。こっちの鍋なんか安くてオススメだぜ。なんと百二十円だ!」
荻ノ宮 静流子:「ひゃくにっ・・・!?」
荻ノ宮 静流子:「ぶ、無礼者ッ!!!このあたくしを誰だとお思いなの!?」
荻ノ宮 静流子:「荻ノ宮家が長女、荻ノ宮静流子ですわよッ!!!」
荻ノ宮 静流子:「そのあたくしに、金を払えと!?」
店主:「はぃッ?いや、無礼とか言われてもこっちも商売なんで・・・」
荻ノ宮 静流子:「松田ッ!!!松田はどこ!?この無礼者に、荻ノ宮の財を見せて・・・」
荻ノ宮 静流子:「あ・・・松田は、もう・・・」
荻ノ宮 静流子:「いいでしょう。そこまで言うなら支払って差し上げますわ」
荻ノ宮 静流子:「ですが百二十円は、いささか欲が出ているかと」
荻ノ宮 静流子:「九十円に負けなさい」
店主:「そうですかぃ?コイツは新品も新品、そうそう手に入るもんじゃないですぜ?」
荻ノ宮 静流子:「交渉に応じる気がないのでしたら、別の店を探すまでです。ごきげんよう」
店主:「あっ、おいおいちょっと待ちなって!短期な人だねえ全く!」
荻ノ宮 静流子:「あたくしには時間がありませんの。どうするんです?負けるんですの?負けませんの?」
店主:「ならあれだ!十円値引きして百十円ならどうだ!」
荻ノ宮 静流子:「ハッ。あたくしはこれでごめんあそばせ」
荻ノ宮 静流子:立ち去る振り
店主:「おいおいおい!まあ待てって、な?」
荻ノ宮 静流子:「まだ何か?」
店主:「百五円だ。これなら妥当だろう?ん?」
荻ノ宮 静流子:「九十五円。これがあたくしにとって最大の譲歩ですわ。」
店主:「ぐぬぬぬぬぬ…!!」
KP:ふむ、では交渉系技能で判定をどうぞ
荻ノ宮 静流子:「さあ!どうしますの!?半か!?丁か!?」
KP:ロールがよかったので+20のボーナスです
荻ノ宮 静流子:では説得で・・・85%+20で、最大の99%になるかしら
荻ノ宮 静流子:それとも言いくるめや値引きを使ったほうがいいかしらね。初期値だけども
KP:説得でOKですよ。ファンブル以外は成功です
KP:というか自動成功?
荻ノ宮 静流子:やりましたわ!
荻ノ宮 静流子:ここでファンブル出すとかあらへんやろwwww
荻ノ宮 静流子:1D100<=99 説得
Cthulhu : (1D100<=99) → 29 → 成功

桐山 和彦:ヒュー!
山本 弓子:やったぜ
荻ノ宮 静流子:ま、当然ですわね。荻ノ宮の長女ですから。
KP:フラグ・・・ではなかったようですね
店主:「…かーっ!!、負けたよ!九十円で持ってけドロボウ!!」
KP:店主は根負けしたように叫びます。
荻ノ宮 静流子:「最初からそうおっしゃればよろしいのです」
荻ノ宮 静流子:「ではその大きな鍋をひとつ、九十円で」支払う
店主:「はい毎度ありィ!今後もうちの店をご贔屓にィ!」
荻ノ宮 静流子:「ええ、また鍋に穴が開いたら立ち寄らせていただきますわね」
荻ノ宮 静流子:「さて、鍋は手に入り・・・あら?探偵事務所のお二人はどこかしら?」
KP:そう簡単に開くかなあ・・・
荻ノ宮 静流子:「もうっ・・・勝手にどこかへ行ってしまうなんて、集団行動のできない方々だこと」
KP:そ、ソウデスネー
荻ノ宮 静流子:やれやれと頭を振りながら二人を探しましながら雑踏に消えていきますわ
荻ノ宮 静流子:ながらながらましながら
桐山 和彦:目を離したら消えていたんです、はい、本当です
桐山 和彦:マシマシ
山本 弓子:気が付いたらいなかった
KP:などと供述しており
KP:はい、ではそんな集団行動の出来ないお二人の方の描写をしていきましょう。
桐山 和彦:どちらが、というのは・・・主観になってしまいますからな
荻ノ宮 静流子:あたくしは無実です



KP:お二人は酒、と書かれたバラックの前にいます。
KP:バラックでは大瓶に「二十ニ」「十五」「二十三」などと描かれた札の付いたものが並べられています。
山本 弓子:「ほらほら!ありましたよ桐山さん」
桐山 和彦:「うむうむ、では一本頂いていこうか」
KP:その横に、「酒 十五円」と書かれた札が下がっています。
山本 弓子:「貰ったお金的には問題なく買えそうですね」
桐山 和彦:「むむ、割高だがこの時期じゃあなぁ。」
桐山 和彦:「このぐらい足が出るぐらいは許容範囲だろう。おーい店主よ、酒を一本頼むよ」
店主:「はいはい、いらっしゃい。どれにする?」
KP:店主はそう言うと、数字の書かれた瓶の方を指します。
桐山 和彦:「ふむ…」違いは量かな?中身かな
山本 弓子:「値段で何が違うんですか?」
店主:「値段は一緒さ。一律十五円だ」
店主:「なんだい、あんたら、この札の意味がわからないのかい?」
KP:と店主は言います。ここで【アイデア】をどうぞ
山本 弓子:1D100<=60 アイデア
Cthulhu : (1D100<=60) → 19 → 成功

桐山 和彦:1D100<=75 アイデア
Cthulhu : (1D100<=75) → 98 → 失敗

桐山 和彦:出目が悪いマンです
KP:では、成功した山本さんは、この札が「酒の度数」を現しているのでは無いかと思い至ります。
山本 弓子:「おっとクイズですか?へっへっへ得意ですよそういうのは」
山本 弓子:「・・・ずばりお酒の度数じゃあないですかね?」
店主:「おお、お嬢ちゃん。良くわかったねえ」
山本 弓子:「ふっふっふ、伊達に毎週土曜にクイズのラジヲを聞いてませんよ」
桐山 和彦:「流石探偵の助手ということだけあるな」
店主:「なるほど、ご明答。ってやつか。その通り、コイツは酒の度数だ」
山本 弓子:「でも、どうしましょう度数は高い方がいいのかな?どう思います?桐山さん」
KP:ちなみに、当時のヤミ市では実際にこういう売り方をしているお店があったそうです。
山本 弓子:ほー
KP:密造酒とか横流し品とかですし、名前なんて付けられるようなものじゃなかったのかもしれませんね。
桐山 和彦:「ふうむ。…まあヤミ市での酒だ、こういうのは気分だ。一番数字が大きいのでも買っていこうか」
桐山 和彦:「混ぜ物してあるのはどこでも同じだろうしなぁ」
山本 弓子:「なるほどなるほど、じゃあこの一番数字大きいやつくださーい」
店主:「はいはい、毎度ありー」
KP:そう言うと、店主は「ニ十八」と書かれた大瓶を渡してくれます。
KP:持ってみると、焼酎っぽい香りがするような気がしますね。
桐山 和彦:「うむ、ガッときそうな良い香りじゃないか。次はお餅、だな」
山本 弓子:「そういえば先生、お酒二本でうな重買えるうんたら言ってましたけど」
山本 弓子:「一本でよかったのかな?」
桐山 和彦:「さっきから荻ノ宮夫人の声が聞こえないのが気になるが」
山本 弓子:「そういえば聞こえませんね、人ごみに飲まれたんじゃないでしょうか」
荻ノ宮 静流子:人ごみの中から「今あたくしの足を踏んだのはどなたですの!?あなた!?それともあなた!!?正直におっしゃい!!」という声が聞こえた気がする
山本 弓子:「むむっ?あっちから声がしますよ、桐山さん」
山本 弓子:「その長身を生かして見つけてください!」
桐山 和彦:「そうだな、もう一本買っておこうか。あとあと足りなくなってまた買い出しに戻るのも大変だ」と適当に「二十ニ」辺りを買っておきます
荻ノ宮 静流子:ちなみにあたくしのサイズは8 身長147センチです
桐山 和彦:そして人込みを見渡してみるぞ
店主:「はいはい、毎度ー良いお年を。だ」
山本 弓子:「おじさんも良いお年を!」
山本 弓子:見つけられ無さそうだなぁ
KP:では荻ノ宮さんと桐山さんはSIZの5倍で判定してみて下さい。
KP:二人とも成功したら見つかるということで。
荻ノ宮 静流子:1D100<=40 SIZ*5
Cthulhu : (1D100<=40) → 92 → 失敗

荻ノ宮 静流子:は?
桐山 和彦:1D100<=70 SIZ×5
Cthulhu : (1D100<=70) → 95 → 失敗

桐山 和彦:???
荻ノ宮 静流子:は?
桐山 和彦:ひどくない?
KP:あらら
荻ノ宮 静流子:桐山さん、今日ファンブル以外出しました?
桐山 和彦:こじさんこのダイス壊れてるよ
山本 弓子:ワロチ
KP:では、声はすれども姿は見えず。
桐山 和彦:弓子ちゃん声だ!声を聴くのだ!
KP:はい、聞き耳もどうぞ。
荻ノ宮 静流子:声を聞くのだポッター!
山本 弓子:では振ります
山本 弓子:1D100<=80 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=80) → 6 → 成功

桐山 和彦:ふり幅ァ
山本 弓子:「声のする方はあっちだね、行ってみよう!」
荻ノ宮 静流子:さっすがですわね!女子は強く気高くあれ。
KP:本番じゃなくて助かりましたね。
桐山 和彦:日本男児の名が廃りまくっておる
山本 弓子:本番だと死んでた
KP:では特徴的な声をたどり、山本さんは荻ノ宮さんを見つけることができます。
桐山 和彦:危ない所だった
荻ノ宮 静流子:「あっ!お二方!どこへ行っていたんですの?勝手にいなくなっては困りますわ!」
荻ノ宮 静流子:「あたくしはヤミ市の土地勘がないのですから!しっかりと案内してくださいまし!」
桐山 和彦:「ええ!?それはご夫人が…はい、申し訳ない…」剣幕に押され
山本 弓子:「まーまーはぐれたのはお互いさまという事で、そっちも買い物はできたんでしょ」
桐山 和彦:「そのご様子をみると夫人の目的の物も見つかったみたいですなぁ」
荻ノ宮 静流子:「まったく・・・ともあれ、そうですね。鍋は手に入りました。あとは食材のみ」
桐山 和彦:「鍋持ちますよ」
荻ノ宮 静流子:「あら、気が利きますわね」
KP:さて、そこで気がつくのですが、荻ノ宮夫人を見つけた場所は、都合のいいことに丁度食品を扱っているお店の前でした。
KP:野菜や米、お餅もあるようです。
桐山 和彦:「身体が取り柄みたいなものですからね。お、丁度いい、あの店を見ていきましょう」
山本 弓子:「お餅はおいくらかなー」
荻ノ宮 静流子:「ええ、これで揃いそうですわ」
店主:「いらっしゃい。年始のお供、お餅はいかがかな?二個で十円だよ」
山本 弓子:「むむむ、二個で十円ですって」
桐山 和彦:「むう…流石に正月前とはいえ足元を見ていないか」
山本 弓子:「残り三十円だから・・・むむむ」
桐山 和彦:「3つで十五円に負からないかね」
店主:「ふーむ、こっちの白菜と餅3つで合わせて二十円なら良いよ」
山本 弓子:「どーしよう・・・悩むね」
桐山 和彦:「お餅と・・・事務所には台所が無いからなぁ」
荻ノ宮 静流子:「白菜・・・桐山さん、5円はあたくしが支払いますわ。そうすればあたくしは、白菜を単品7円のところ、安く買えます」
山本 弓子:「そういえば荻ノ宮さんは野菜を買いに来たんですよね?お金出し合いませんか?」
桐山 和彦:「そりゃあいい!一挙両得ですな!店主よ、その条件で飲もう!」
山本 弓子:「いやーどうなるかと思ったけど一緒に来てよかったね!」
店主:「はいはい、毎度ありィ!」
KP:と、皆さんがお金を払おうとしたところで、
KP:全員【聞き耳】をどうぞ
荻ノ宮 静流子:1D100<=70 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=70) → 94 → 失敗

山本 弓子:1D100<=80 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=80) → 81 → 失敗

桐山 和彦:1D100<=70 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=70) → 65 → 成功

山本 弓子:あぶない
桐山 和彦:出目が平均的に高い
荻ノ宮 静流子:やりましたわね桐山さん!!!
KP:ふむ、なるほど
桐山 和彦:初成功だぞ!
荻ノ宮 静流子:今夜はお赤飯ですわ
山本 弓子:そこまで!?
桐山 和彦:これは食堂に祝杯をあげに行かねば
荻ノ宮 静流子:まいどあり
KP:では桐山さんは横合いから何者かが勢いよく近づいてくるのに気づき、とっさに避けることが出来ます。
KP:失敗した静流子さんと弓子さんはぶつかってしまいます。
荻ノ宮 静流子:「あっ」軽いので突き飛ばされる
桐山 和彦:「っと乱暴な」
山本 弓子:「あいたっ」
桐山 和彦:咄嗟に淑女二人を支えよう
ガラの悪い男:[]
荻ノ宮 静流子:突然出てきて絶句するとは失礼な男ですね
ガラの悪い男:「…」
荻ノ宮 静流子:「ぶ、無礼者!なんですか突然!!ぶつかっておいて謝罪もなしですか!!?」
KP:ぶつかって来た男は何も言わずにそのまま走り去っていこうとしますね。
山本 弓子:「ちょっと、そこのお兄さん」
荻ノ宮 静流子:「松田ーーーッ!!その者をひっとらえ・・・あ・・・松田は、もう・・・」
山本 弓子:「何か返すものない?」
桐山 和彦:「・・・懐、無くなっているものがないか一応確認しておきたまえ」
ガラの悪い男:「…チッ」
KP:男は呼び止めに応じず、そのまま足速に立ち去ろうとします。
荻ノ宮 静流子:鳥居さんからあずかったお金を探る
山本 弓子:懐を探る
KP:お金がなくなっていますね。
荻ノ宮 静流子:「あ、あの男!!逃げられるとお思いで!?」
桐山 和彦:組み付きを試みるぞ
山本 弓子:「やっぱり!追いかけよう!」
荻ノ宮 静流子:走って追いかけたいですわね
桐山 和彦:走って追いかけてからのようだな!
KP:はい、まずはDEXの対抗判定です。男のDEXは10
荻ノ宮 静流子:これでもDEXは16ありますの。舞を嗜んでおりますから。
山本 弓子:こっちも10だから50かな
荻ノ宮 静流子:抵抗表は60Pですわ
桐山 和彦:助かりました、40だな
荻ノ宮 静流子:あたくしは80ですわね
荻ノ宮 静流子:1D100<=80 DEX抵抗
Cthulhu : (1D100<=80) → 29 → 成功

KP:はい、ありがとうございます。ロールをどうぞ。
山本 弓子:1D100<=50 DEX対抗
Cthulhu : (1D100<=50) → 73 → 失敗

桐山 和彦:1D100<=35 DEX対抗 35だった
Cthulhu : (1D100<=35) → 47 → 失敗

荻ノ宮 静流子:「逃がさなくってよ!!観念おし!!!!」
KP:なんと。では静流子さんは男に追いつくことができるでしょう。
桐山 和彦:華麗な舞で男に追いすがる!
山本 弓子:「すごい動きね・・・どこで覚えたんだろあんな動き」
荻ノ宮 静流子:そのまま前に立ちふさがりましょう。捕まえるSTRなどはありませんので。
荻ノ宮 静流子:「通しませんわ!!」
桐山 和彦:そこに我々が追いすがる形に
ガラの悪い男:「ッチ…このアマぁ!」
荻ノ宮 静流子:あたくしが着物で全力疾走するところを想像して噴出しましたわ。
桐山 和彦:ダッシュ夫人
KP:男は静流子さんを見て一瞬ためらいますが、そのまま無理やり押し通ろうとします。
荻ノ宮 静流子:「ッ!」ひるみかけるが、両手を広げてどかない
KP:桐山さん、山本さんも追いついたということで、組付などでの無力化を試みて良いですよ。
桐山 和彦:では組み付きを試みるぞ
山本 弓子:組み付きは何と25%もあるぞ
桐山 和彦:1D100<=80 組み付き
Cthulhu : (1D100<=80) → 89 → 失敗

荻ノ宮 静流子:初期値なんだよなぁ
桐山 和彦:もうダイス振りたくない!!
KP:桐山さん…
山本 弓子:1D100<=25 組み付き
Cthulhu : (1D100<=25) → 11 → 成功

山本 弓子:?
桐山 和彦:やはり探偵の助手は格が違った
桐山 和彦:大人しく荷物持ちするね
荻ノ宮 静流子:きっと男は桐山さんのほうに警戒していたのでしょう
KP:おお、では桐山さんが組み付こうとしますが、人混みに阻まれて失敗します。が
山本 弓子:「足元がお留守ですよ!」
ガラの悪い男:「…うぉっ!?」
KP:その隙を付いて、山本さんが男に組付き、動きを封じることが出来ます。
山本 弓子:「ぐぬぬぬ、今のうちに誰か!この人スリだから捕まえて!!」
荻ノ宮 静流子:「そのままやっておしまいッ!!この恥知らずめッ!お前など豚箱にぶち込んでやりますから覚悟しなさいな!!」
桐山 和彦:「…悪いことは出来ませんな。さ、大人しくするんだ」
ガラの悪い男:「ちくしょう…!」
山本 弓子:「ふぅ・・・何とかなってよかった」
荻ノ宮 静流子:「ええい!ええい!DB-1D4キック!DB-1D4キック!!」げしっげしっ
KP:皆さんの見事な手際で、男は捕まり、警察に連行されていきました。
どどんとふ:「KP」がログインしました。
どどんとふ:「KP」がログインしました。
どどんとふ:「山本 弓子」がログインしました。
どどんとふ:「桐山 和彦」がログインしました。
どどんとふ:「荻ノ宮 静流子」がログインしました。
荻ノ宮 静流子:おはようございまーす!^^
山本 弓子:はい、おはようございまーす
荻ノ宮 静流子:は?15時16分?
荻ノ宮 静流子:あたくしは時間を厳守する女ですッ!!!!!!!!!!!!
山本 弓子:?
KP:おはようございます。
荻ノ宮 静流子:松田!!!!!あたくしを14時に起こしてと申し付けましたでしょうに!!!!!!!!!!!!!!!!!
荻ノ宮 静流子:あ・・・松田は、もう・・・
KP:BGM:オ菓子好キ好キ
KP:さて、松田さんのお話は置いておきまして
KP:クトゥルフ神話TRPG「向日葵の如き君なりき」前日譚小話、「市巡り」再開していきましょう。
KP:さて前回、ヤミ市で皆さんの所持金をスろうとした不埒な輩を捕まえたわけですが、
KP:ラストで私は「警察に連行されていった」と言いました。
KP:しかし、この時代、いかにヤミ市が生活に密着していたとしても違法は違法。
KP:警察も見て見ぬふりをしていたとは言いますが、流石に中まで入ってくるのは無理があるでしょう。
KP:ですが、わたくし、この時期のヤミ市にはもっと相応しい集団があることに気が付きまして。
桐山 和彦:ヤのつく方々ですかな
荻ノ宮 静流子:ははーん
荻ノ宮 静流子:長き腕ですわね
KP:あ、ここエリンディルじゃないんで。
KP:昭和20年代、急速に発展するヤミ市で、幅を利かせてきたのは非合法な自警組織__要するに暴力団でした。
KP:彼らはヤミ市で勢力を広げ、後の時代での足場を固めたそうです。
荻ノ宮 静流子:あ、・・・はい
山本 弓子:腕の長い方がおられるんですか?
KP:神話生物的なサムシングの中にはいるかも知れませんねえ。
KP:ま、それは置いておいて
荻ノ宮 静流子:يقظةの方でいらっしゃいましたか
KP:ということで、件のスリは警察よりもおっかない目つきをした厳ついおじさんたちに連行されていきました。
山本 弓子:こわいこわい
荻ノ宮 静流子:んまあ。体格の良い方々でしたわね・・・小指がなかったように見えました
KP:さて、スリもいなくなり、皆さんの所持金も戻ってきました。
KP:餅も問題なく買えますよ。
荻ノ宮 静流子:わーい、あたくしの5円~
山本 弓子:「よかったよかった、もう少しで寂しい正月を迎える所だったよ」
店主:「はっはっは、あんた達、やるねえ。折角だ、1円おまけしてやろう」
山本 弓子:「ほんとに?おじさんありがとー!」
荻ノ宮 静流子:「驚きました。こんな真昼間からスリを働く輩がいるとは。実に嘆かわしいことです」
荻ノ宮 静流子:「おじさんありがとー!」
店主:「お、おう・・・」
KP:おじさんは山本さんの方にはにこやかに答えますが、荻ノ宮さんの方にはすこしぎこちなく応えました。
KP:ということで、19円で白菜と餅3つを買うことが出来ます。
桐山 和彦:前回終わった後これお餅まけてもらうというよりというよりバラで買ってるだけじゃないかと気が付いたからな!
荻ノ宮 静流子:きっとあたくしの気品に面をお喰らいになったのでしょうね
荻ノ宮 静流子:?
KP:そうですね、そういうことにしておきましょう。
KP:BGM掛け直して、と。
桐山 和彦:華族の方がこういう所来ること自体珍しい事でしょうからね
KP:さて、時刻はもうじきお昼前に差し掛かろうかと言ったところ。
荻ノ宮 静流子:え!?やべっ!!食堂の開店間に合ってないじゃないですの!!!
KP:まあ、時刻に直すと10時過ぎたくらいです。
桐山 和彦:「無事に買い物は済ませましたしそろそろ引き上げましょうかね」
山本 弓子:「そうだねー買う物揃ったし、後は支那そばを食べるだけだね!」
荻ノ宮 静流子:「思いのほか時間がかかってしまいましたわね」懐中時計を確認しながら
桐山 和彦:「どうです?荻ノ宮夫人もお昼に志那そばをば」
KP:そうですね。ここヤミ市ではドコからともなく、支那そばの刺激的な臭いが漂い始める時間にはなっているということで。
荻ノ宮 静流子:「そんな暇は・・・と申しあげたいところですが、次の電車までしばらく時間が空いてしまいますわね」
山本 弓子:「じゃあ一緒に食べに行こうよー」
桐山 和彦:「これもめぐり逢い、ということで庶民の味覚も味わってみてくださいよ」
荻ノ宮 静流子:「いいでしょう。庶民の間で流行っているというその支那そばというもの、どのようなものか一度勉強させていただきますわ」
KP:まあ、向日葵の方も、昼よりも夜の方が人の入りが多いのでしょう。午前中なら今の鍋と材料でも何とか持つのではないでしょうか。
桐山 和彦:じゃあ周りを見渡して良さそうなお店を探しましょうか
山本 弓子:「庶民の食べ物も悪くないって教えてあげるよ!」
荻ノ宮 静流子:「向日葵のまかないに肥えたあたくしの舌を唸らせることはできるかしら」
KP:では、そうですねえ。良いお店を見つけられるかどうか、【目星】か【聞き耳】で。他に良さそうな技能があれば宣言してもらっても構いません。
山本 弓子:私は聞き耳かな
荻ノ宮 静流子:あたくしも聞き耳ね
桐山 和彦:漂い始めた匂いを追うということで追跡とかどうでしょう
荻ノ宮 静流子:そうなりますわ
山本 弓子:だったら目星の方にしとこうかな、同値だし
KP:なるほど、では桐山さんは【追跡】-10で振っても良いです。
山本 弓子:1D100<=80 目星
Cthulhu : (1D100<=80) → 21 → 成功

荻ノ宮 静流子:1D100<=70 聞き耳
Cthulhu : (1D100<=70) → 8 → 成功

桐山 和彦:1D100<=65 [追跡]−10
Cthulhu : (1D100<=65) → 68 → 失敗

荻ノ宮 静流子:この匂い・・・!!!(ピキャーン
桐山 和彦:やはりな
KP:相変わらず出目高めですねえ・・・
桐山 和彦:気が付いたら乾物屋の前に居た
桐山 和彦:はぐれそうになって戻ってきます
KP:出汁から取る気ですか・・・
KP:さて、静流子さんと弓子さんは、支那そばの匂いをたどり、味、値段両面で良さげなお店を見つけることが出来ます。
山本 弓子:「おっ、ここなんかどうです?美味しそうですよ」
桐山 和彦:「いいですね。これなら今の財布の中身でも入れそうだ」
荻ノ宮 静流子:興味深げに店を見てる
KP:店には「支那そば 4円」という看板があり、湯気とともにえも言われぬ香りが立ち上っています。
荻ノ宮 静流子:「この香りは、海鮮・・・いえ、お醤油かしら・・・」
山本 弓子:「おいしそうな匂いですねぇ、早く頼みましょうよ」
支那そば屋:「いらっしゃい、お客さんかな?」
桐山 和彦:「丁度おなかが空いてくるころ合いというものです・・・では」
KP:暫く眺めていると、店内から店主らしき人物が出てきて話しかけてきます。
荻ノ宮 静流子:「4円ですか・・・ふむ」
KP:APP18くらいのちょっと浅黒い肌をした男性ですね。
桐山 和彦:「ああ、3人分頼みたいのだが」
桐山 和彦:あっ・・・
支那そば屋:「ええ、支那そばでしょう?ご用意しますね__」
山本 弓子:ひえっ
荻ノ宮 静流子:「このお金は、居鳥さんがあたくしを信頼し、お使いのために渡されたものですわ」
桐山 和彦:「ふむ…」
荻ノ宮 静流子:「というわけで桐山さんごちそうさまです」
桐山 和彦:「夫人…なかなかのやり手でいらっしゃる…」
山本 弓子:「ま、まぁもらったお金の余りで賄えるから大丈夫だと思うよ」
荻ノ宮 静流子:「まさか淑女を誘っておいて・・・ねえ?」
KP:では皆さんが待っていると、店主はささっと、人数分の支那そばを器に盛り付けていきます。
桐山 和彦:「まあ言い出したのは自分ですし、工藤氏からソバ代は頂いていますし」
KP:何やっているか、詳しく見ます?
桐山 和彦:「出させていただきましょうか」
荻ノ宮 静流子:そのために来ましたからね。じっくり見てますわよ
荻ノ宮 静流子:「ふふ、ありがとうございます」
山本 弓子:私も興味津々に見るかな
桐山 和彦:自分も見える所からなら待つ間に眺めてるだろうなあ
KP:___なるほど。
KP:では店主の手付きは、なんというか、よくわかりません。
KP:適当に手を動かしているだけのように見えるのに、その手には順調に、支那そばが盛り付けられていく。
山本 弓子:「なんか素早くてよくわからないですね・・・」
荻ノ宮 静流子:「?」
KP:達人の神業?いえ、それよりもむしろ、手妻でも見せられているような___
荻ノ宮 静流子:「支那そばというのは、どこもあんな作り方なんですの?」
KP:__と、思っている間に、いつの間にか。3人前の支那そばが出来上がっています。
桐山 和彦:「あまりそば屋には詳しくありませんが…自分はあのような手さばきは初めてみますな」
桐山 和彦:「本職は違う、ということなのか・・・お、そばが出来ましたよ」
支那そば屋:「__はい、支那そば3人前、おまちどうさま」
荻ノ宮 静流子:「まあ、あっという間に・・・まるで狐にでも化かされているかのようですわ」支那そばと店主の顔を交互に見ながら
KP:ちなみに、もっと深くこの店主のラーメン作りについて理解したい場合は【アイデア】を振ってみてもいいですよ。その覚悟があるなら、ですが
山本 弓子:「おいしそー!いただきまーす!」
荻ノ宮 静流子:せっかくなので振りましょうかしら
山本 弓子:一応振っておこうかな
桐山 和彦:「ささ、手早く出していただいたものです、のびる前に頂きましょう!」
荻ノ宮 静流子:1D100<=85 アイデア
Cthulhu : (1D100<=85) → 36 → 成功

山本 弓子:1D100<=60 アイデア
Cthulhu : (1D100<=60) → 81 → 失敗

荻ノ宮 静流子:ピキャーン!
KP:ふむ、では静流子さんは理解します。
KP:BGM:VIEWPOINT
KP:このラーメン屋の店主のあの手さばき、実際に料理を作っているのではない、
KP:それはまるで、異界から、料理の形をしたものを引き出しているかのような。
荻ノ宮 静流子:死んだわあたくし
桐山 和彦:宇宙的志那そば概念
KP:そんな、人ならざる、神の如き所業が、こんな場末の店で、自分の目の前で行われたのではないか、と。
山本 弓子:ラーメン屋で何やってんだろうね
桐山 和彦:ほんとにね
KP:そんな想像に至ってしまった静流子さんは0/1のSANチェックです。
KP:本当にね、
荻ノ宮 静流子:感じたことを口には出さずに、玉のような汗を額に浮かべながら
山本 弓子:そういえばコマ入れてないね
荻ノ宮 静流子:1D100<=60 SAN
Cthulhu : (1D100<=60) → 62 → 失敗

荻ノ宮 静流子:まさか初クトゥルフの初正気度減少が支那そばになるとは。
KP:あらら、では1点SAN値を減少させておいて下さい。
山本 弓子:支那そばこわい
KP:BGM:オ菓子好キ好キ
荻ノ宮 静流子:「・・・」露骨に不審がる顔を隠せない
支那そば屋:「さあさ、どうぞ。麺が伸びてしまいますぜ」
山本 弓子:「あれ?どうしたんですか?食べないんです?」ずるずる
桐山 和彦:「口に合わなければ引き取りますし、一口だけでもどうでしょう」
桐山 和彦:ずずー
KP:食べた皆さんには分りますが、麺は喉越し良く、スープも芳醇な香りの広がる美味しい支那そばです。
荻ノ宮 静流子:「・・・ごめんなさい。あたくし、"支那そば"は・・・食わず嫌いになってしまったようで」
荻ノ宮 静流子:箸に手を付けず、2人が食べるところも見ないようにしている
山本 弓子:「?よくわかりませんけど、食べないのなら二人で分けてしまいますよ」
荻ノ宮 静流子:「せっかくご馳走してくだすったのに・・・ごめんあそばせ」
荻ノ宮 静流子:器を差し出す
荻ノ宮 静流子:お2人でどうぞ、の意
山本 弓子:「まー苦手なものって誰でもありますし」
桐山 和彦:「いえ、無理に誘ってしまったのは自分ですから」
桐山 和彦:自分たちの器に取り分けていく
支那そば屋:「あらあら、ウチのがお口に合わなかったなら申し訳ない。何ならお代はお返ししますが」
荻ノ宮 静流子:「・・・」店主とは目を合わさないでうつむいている
桐山 和彦:「申し訳ないことをしました・・・」
山本 弓子:「ごめんなさい・・・」
桐山 和彦:「あ、いえ!美味しく頂いておりますので!…お返しいただけるならばそれはそれでうれしい事ですがね!ははは」
桐山 和彦:お返しを受け取るつもりはあんまりないよ
KP:了解です。そう言うなら、店主は何も言わずに引き下がるでしょう。
KP:そのまま何もしないのであれば、特に何事もなく食べ終わりますよ。美味しい支那そばでした。
桐山 和彦:「・・・ご馳走様でした」
山本 弓子:「ごちそうさまでしたー」
支那そば屋:「___ええ。またご贔屓に」
荻ノ宮 静流子:触らぬ神になんとやら。あたくしはなるべく料理と店主を視界に入れないよう壁などを眺めて黙っていますわ。
KP:皆さんは言葉少なにお代を払ってお店を後にするでしょう。
桐山 和彦:「いやはや、お待たせしました…」
荻ノ宮 静流子:「いえ。お気になさらず」
荻ノ宮 静流子:「庶民の暮らしというのに疎いもので、少々驚いてしまいましたの」
山本 弓子:「何がダメだったかはよくわからなかったけど、苦手なものってありますからね」
荻ノ宮 静流子:「あの料理は、まるで・・・いえ・・・あたくしの考えすぎですわ」
荻ノ宮 静流子:「いやですわね。この年で食わず嫌いなど」
桐山 和彦:「苦手なもの、というのはえてして直感的なものですからな…」
桐山 和彦:「個人の資質です、何も気にすることなぞ!」
荻ノ宮 静流子:「ええ・・・ありがとう」
KP:__さて、そんなこんなしていると、電車もちょうどいい時間のようです。
桐山 和彦:「あらためて帰路へ着きましょう、工藤氏やあさひさんに良い知らせを届けねば!」
荻ノ宮 静流子:「そうですわ。早くお鍋を持ち帰らないと」
山本 弓子:「そうだね、欲しいものは買えたからこれで正月を迎えられるよ」
KP:では、皆さんはそれぞれの買い物を終え、ヤミ市を後にします。





KP:BGM:東京ブギウギ
KP:皆さんは電車に乗り、帰りを待つ工藤探偵やあさひの元。事務所軒食堂向日葵の前まで辿り着きます。
桐山 和彦:「色々騒動はありましたが、お付き合い頂きありがとうございました、ご夫人」
桐山 和彦:鍋と白菜を手渡そう
山本 弓子:「また今度そちらの方にご飯を食べに行くね」
荻ノ宮 静流子:「あたくしの方こそお世話になりました。お2人がいなければどこで買うかもわからぬままでしたわ」
荻ノ宮 静流子:「今度、先生もご一緒に是非お立ち寄りくださいましね。今日のお礼を致しますわ」
荻ノ宮 静流子:「先生にもよろしくお伝えくださいな」
桐山 和彦:「ええ是非とも!お互い今後ともご贔屓に、というやつですな」
桐山 和彦:「工藤氏もこの度の出来事を伝えておかねば、です」
桐山 和彦:「特に夫人と弓子ちゃんのご活躍をね」
山本 弓子:「私の大手柄をちゃんと伝えないとね!」
桐山 和彦:では、と酒瓶をチャプリと揺らしつつ礼をして別れようかな
荻ノ宮 静流子:「あら。桐山さんは大きな体でずっとあたくし達を守ってくださっていたじゃありませんの」
荻ノ宮 静流子:「よいお年を」と告げて向日葵の扉を開けましょう
桐山 和彦:「…ははは、有難いお言葉だ。この体躯が役に立ったのであればなによりです」
山本 弓子:「よいお年をー!」
桐山 和彦:「では良いお年を」
山本 弓子:「その体は恵まれたものだよ!自信をもっていこう!」と背伸びして背中をバシバシする
KP:それでは
KP:皆さんはそれぞれ、探しものを携えて、待っている人の元へ帰っていくのでした。
KP:大衆食堂はこれからかきいれ時、探偵事務所もまだ暫くは忙しいでしょうが、
KP:年越しの頃には落ち着くことでしょう。
桐山 和彦:「次回があれば男子として良い所を見せたいところですな!」
桐山 和彦:ははは、と叩かれつつ



KP:~LUNA~
KP:__皆さんが次に、忙しくなるのは年の明けた1月。
KP:そこで起こる事件は、きっと皆さんの人生に、
KP:ずっと残る杭となることでしょう。
KP:これを持ちまして、クトゥルフ神話TRPG「向日葵の如き君なりき」前日譚小話、「市巡り」幕とさせていただきます。
荻ノ宮 静流子:皆様、お疲れ様でした
山本 弓子:お疲れ様でしたー!
桐山 和彦:お疲れさまでした!
KP:皆様、お疲れ様でした。そしてまた、次は本編でお会いしましょう。
荻ノ宮 静流子:その日までごきげんよう!
KP:なお、SANの減った静流子さんは、本編までの1ヶ月で回復したということで、SANを戻しておいてOKですよ
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